アメフト問題 日大はどう応えるのか

Last-modified: Sun, 26 Jan 2020 23:17:31 JST (1554d)
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(2018.6.1)
 関東学生連盟は、悪質なタックル行為は、監督らの指示によるものだったと認定し内田正人前監督ら2人の除名処分を決めた。 今回の調査によって、日大では選手に度を越したプレッシャーをかける指導がくり返し行われていたことなどがわかった。

 ここで、そうした異常な実態が容認・放置された背景や、この間、日大側が責任を認めることを拒み、かたくなな態度をとってきた理由までは解明されていない。 日大アメフト部では昨年初め、約20人もの部員が退部する騒ぎがあったが、大塚吉兵衛学長はこの事実を知らなかったと述べた。

 内田正人前監督や日大は、このような処分に対し、訴えたり、反論したりはしないのだろうか。 上記のようなことを真に否定するということであれば、やはり第三者委員会などを設置して、速やかにアメフト部を中心とした日大全体の問題点の真相を解明し、公表する必要があるだろう。 これは、単に日大アメフト部にとどまらず、今や全日大生に関わる問題となっており、就活や入学希望者などにも大きな問題となっているようである。

 内田正人常務理事は、学内外に多大な迷惑をかけたとして辞任したそうである。 第三者委員会の結論も出ないのに、日大側は辞任を了承して良かったのだろうか。 退職金等の処置が保留になっているのであれば良いのだが、補助金等の配慮などから早々に理事会から離脱したというのであれば、文科省も看過せず、自身で調査し、適切な対処をしていただきたいと考える。

 日大側の対応の悪さと比較するまでもなく、宮川選手の対応は素晴らしいものであった。彼は、危機管理学部の学生なのだろうか、あるいは強力な弁護士の指導があったのだろうか。いずれにせよ、優秀な学生であることは間違いないようである。

朝日新聞 社説:
 「アメフト問題 日大はどう応えるのか
 「日大の内田正人常務理事が辞任 「学内外に迷惑かけた