ドイツ政治 「メルケル後」の重責

Last-modified: Tue, 13 Nov 2018 23:15:49 JST (2189d)
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(2018.11.2)
 2005年の就任以来、強い安定感と指導力を誇ってきたドイツのメルケル首相が、来月にドイツ与党の党首を辞し、首相職も2021年までの任期を最後にするというが、場合によっては首相の座をもっと早く去るかもしれないそうだ。

 メルケル氏は、2005年に首相となっており、既に10年以上の長期政権を続けており、安倍政権の比ではないので、辞任の話が出てもおかしくはなく、確実に後を任せられる後任が決まったら、その時点で引き継ぎたいなどと考えているのだろう。

 欧州連合(EU)は混迷を深めており、敗戦国とは言えあまりにもドイツに依存しすぎていることは、EUの問題点が先送りされるだけで、欧州にもドイツにも良いことはない。 ドイツは自国第一主義にシフトし、EUの解体を模索すべきだが、ドイツの新しい首相では荷が重すぎるかもしれず、メルケル首相の最後の仕事として、悪役を買って出るのも一つの方法かもしれない。
(イタリア政権 欧州統合の重責忘れず(朝日社説:2018.6.6))

朝日新聞 社説:「ドイツ政治 「メルケル後」の重責