アジア大会 肥大化に流されず次へ

Last-modified: Sun, 10 Feb 2019 22:54:58 JST (1919d)
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(2018.9.2)
 アジア五輪評議会(OCA)に加盟する45の国と地域すべてが参加したジャカルタ・アジア大会がきょう閉幕した。 日本選手団は総じて良い成績をおさめたが、バスケットボールの男子選手4人が買春行為をして途中帰国させられる事件も起きたそうだ。
 何がいけなかったのか。
・買春行為は犯罪だから
・日本選手団の名誉を棄損したから
・税金で来ているにもかかわらず、目的外行動をとったから
・大会中にアスリートが買春という行為に及んだから 等々

 これらのすべてが問題であり、この中のどれが最も悪質かを考えることは意味がないが、日本代表のアスリートという意味では、下にいくほど大きく、バドミントン選手の賭博とは意味がまったく違うのでは。 犯罪やモラル、名誉などももちろん重要な項目だが、大会中の買春というのは、あまりにもアスリートとしての自覚が欠如しすぎてはいないか。 その意味で、選手に翌日に向けてのプレッシャーを与えていなかった監督やコーチの責任も大きいのでは。

 一度の過ちで、選手を永久追放してはいけないかもしれないが、大会中に繁華街に出て買春をするような感覚のアスリートが、個人的にスポーツをするのは勝手だが、今後、公の金を使って日本代表にする気にはとてもなれない。

 2014年の韓国・仁川大会で36だった競技数は今回42になり、過去最多に並んだそうだ。 オリンピックでは競技として採用されない、アジア独自の競技が行われるのも、アジア大会ならではの魅力だと楽しまさせていただいたが、これは開催者に財政負担能力があることが前提だ。 東京オリンピックでも同じだが、大会で喜んでもらえるためなら、予算オーバーなど気にしないというのでは困る。

朝日新聞 社説:「アジア大会 肥大化に流されず次へ