ウナギ不漁 食べ尽くさないために

Last-modified: Sun, 28 Jul 2019 21:52:25 JST (1751d)
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(2018.7.20)
 国際自然保護連合は2014年に、ニホンウナギを絶滅危惧種としてリストに載せており、環境省も、漁獲量の激減を踏まえ「近い将来、野生での絶滅の危険性が高い」と認定している。 ニホンウナギは、春にかけて海岸近くにきた稚魚をとり、養殖池で育てるが、国内で今年4月末までの漁期にとれた稚魚は、史上2番目に少なかった。

 ニホンウナギについては、科学的にほとんど解明されていないので、絶滅危惧種かどうかの科学的根拠も疑わしいが、大丈夫だという保証もない。 日・中・韓・台は、2015年以降、養殖池に入れる稚魚の量に上限を設けているそうだが、日本一国の問題ではないので、どこまで守られているかもかなり疑わしい。

 名称はニホンウナギだが、海洋生活期の生息圏は太平洋なので、海洋大国日本として排他的経済水域に限定させた飼育をして、科学的資源管理ができないものだろうか。 漁業権すら守れない日本としては、課題が大きすぎるか。

朝日新聞 社説:「ウナギ不漁 食べ尽くさないために