スルガ銀処分 「育成」の限界、直視を

Last-modified: Tue, 16 Oct 2018 23:59:21 JST (2036d)
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(2018.10.10)
 金融庁は、シェアハウス関連融資での書類改ざんなどの不正に加え、ファミリー企業や創業家への不透明な貸し出しや、暴力団関係者との取引があったことも指摘し、スルガ銀行に対し6カ月間の一部業務停止命令を出したそうだ。 金融庁がなぜ今まで不正を見抜けなかったのか、あるいは、不正を擁護していたのかなど、今回、徹底的に第三者が調査する必要がある。

 不正を行ったスルガ銀行は当然処罰されなければならないが、融資などの利益を受けた創業家側にも不正がなかったのか、金融庁側にも何らかの利益供与がなかったのか、立ち入り検査の仕方に何らかの問題がなかったのか、何故これほど不正に気付かなかったのかを徹底調査し、創業家や金融庁も必要に応じて処罰すべきだ。 スルガ銀行の処罰の適切性にも問題があるかもしれないが、それだけで終わると、トカゲのしっぽ切りに見えてしまうので、金融庁に「不正を見抜けず、ごめんなさい。」で終わらせてはいけない。

朝日新聞 社説:「スルガ銀処分 「育成」の限界、直視を