中国の国防費 地域の不安高める軍拡

Last-modified: Sun, 10 Mar 2019 23:13:06 JST (1891d)
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(2019.3.8)
 中国(中華人民共和国)の国防予算が、日本円にして20兆億円弱になり、国防費規模で米国に次ぐ世界第2位であり、日本の防衛予算の4倍弱に達するという。

 中国政府は防衛目的のための軍拡だそうで、現在も米国から高い関税をかけられようとして対応に苦慮しているようだが、おそらく、中国が今後、ますます世界でやりたい放題をしようとするに当たって、このように他国から制裁をちらつかせられても、防衛できるだけの圧倒的な軍事力を蓄えておきたいのだろう。 裏を返せば、中国が、その名の通り、世界の中心の国として、これから行動していくための準備をしているということなのだろう。 中国が、世界の平和と安寧のために尽くしてくれるというのであれば、世界は大歓迎するのだが、現状の中国を見ているととてもそうは思えない。

 現状、隣国日本としては、一国では中国と対応しきれないので、米国および周辺国と協力して、軍事超大国を目指す中国に対峙する必要がある。 隣国にこのような危険な国が存在するということは、日本国憲法の前文の前提が大きく違ってくるので、憲法の存続自体が脅かされ、改憲の必要性が発生してくる。 隣国が攻めてきてから、ようやく改憲論議を開始するような愚を犯してはならない。 過去が平和だったから未来も平和だという根拠のない平和論から一日も早く脱して、現実や未来を冷静に見つめることのできる国民でなければならない。

(米中通商協議 不毛な消耗戦はやめよ(2019.2.27))

朝日新聞 社説:「中国の国防費 地域の不安高める軍拡