党首討論 「歴史的使命」立て直せ

Last-modified: Sat, 14 Sep 2019 12:50:22 JST (1703d)
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(2018.6.28)
 今国会で2度目となる党首討論がきのう開かれた。 お互いの答弁がかみ合わず、一方的に話をして、時間が無くなってしまった。 枝野氏は、「意味のないことをダラダラとしゃべる首相を相手に、今の党首討論はほとんど歴史的意味を終えた」と語り、首相は、「本当に歴史的な使命が終わってしまった」と言い放った。

 お互いが、「歴史的意味を終えた」と思っているのでは、正否はどうあれ、有意義な党首討論ができるわけがない。 マスメディア等が企画する党首討論であれば、名司会者が仕切ってくれるので、それなりの討論も可能かもしれないが、国会ではそうもいかないのか。

 必ずしも時間で区切ることだけで公平だとは言いたくないし、本質的な解決策でもないが、とりあえずは、お互いの1回の発言時間を一定時間に制限してみてはどうか。 「歴史的な使命」を終わらせるのではなく、与野党がともに、本来あるべき姿を実現するための方策に知恵を絞ってほしい。 重箱の隅をつつくような話ではなく、各党の党首らしい未来志向の討論を交わしてほしい。

朝日新聞 社説:「党首討論 「歴史的使命」立て直せ