入試英語改革 せいては禍根を残す

Last-modified: Sat, 12 Jan 2019 13:00:26 JST (1949d)
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(2018.8.24)
 2020年度から大学入試に民間試験が採用される予定だそうだ。 全大学が採用するとは限らないが、2024年度以降は民間委託によりセンター試験から英語がなくなるということのようだ。

 民間委託することは良いことだと思うが、大学入試センターが対象の民間機関を選定するというのは若干気になる。 各大学は、民間試験を採用するか否かの二者択一ではなく、受験生にはきついかもしれないが、いくつかの民間機関の試験のみを採用するという選択肢も欲しい。 それぞれの民間機関には特徴があり、それぞれの大学や学部にも特徴があり、画一的にすべての民間機関を採用する必要はない。

 各大学における英語の位置づけが大きな意味をなし、多くの学部では、従来と違い英語の成績によって他者との優位性を差別化するものではなく、最低限度の成績確保の出願資格の位置づけに移行すると思われる。 民間機関への移行により、大学の個性が示され、これを契機に大学の在り方も様変わりするだろう。
 ついでに、国立大学という呼称もなくなってほしい。

朝日新聞 社説:「入試英語改革 せいては禍根を残す