公害認定50年 「水俣病」は終わらない

Last-modified: Wed, 14 Nov 2018 19:26:35 JST (2007d)
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(2018.9.30)
 熊本と新潟で発生した水俣病は、熊本で患者の発生が最初に報告(公式確認)されてから、実に12年後の1968年9月26日に政府に「公害病」と認定され、それから50年になるそうだ。 水俣湾内の魚介類の摂食禁止は有名無実で、チッソ工場が整備した排水処理施設も水銀を完全に除く機能はなく、汚染は止まらなかったそうだ。

 50年経っても、新潟を含む全国の裁判所で1,500人以上が被害を争い、水俣病と認定するよう申請している人は2,000人にのぼり、「終息」にほど遠い状況だとすれば、北朝鮮の拉致問題同様、あまりにも時間がかかりすぎ、時間による解決を図ろうと考えていると言われても、反論できない状況に来ている。 北朝鮮拉致問題は相手があることなので仕方がないとしても、公害問題は内政問題なので速やかに適切な処理をしてほしい。

朝日新聞 社説:「公害認定50年 「水俣病」は終わらない