北海道地震 まず人命救助に全力を

Last-modified: Fri, 21 Dec 2018 14:21:24 JST (1971d)
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(2018.9.7)
 25年ぶりという非常に強い勢力で四国・近畿地方に上陸した台風21号は、日本列島に沿って北上し、各地で過去の観測記録を上回る最大瞬間風速を記録し、その後を追うように北海道胆振地方を震源とする地震が起き、いつ・どこで・どのような災害に襲われる危険性があるのかという、日本列島の怖さを改めて認識させられた。

 関西空港と新千歳空港という二つの国際線を持つ空港が同時に使えなくなり、関西電力と北海道電力の両管内で大規模停電が発生した。 平成に入ってから、日本列島は各地で度重なる災害が起き、その都度、想定外と言われるような事故で日本は右往左往している。

 関西空港では、空港と対岸を結ぶ唯一の連絡橋が破戒され孤島化し、北海道では、たくさんの再生可能エネルギー発電所を持ちながら、唯一最大規模の苫東厚真火力発電所が被災し、道内のほぼ全域の停電に陥り、電力の孤島化に近い状態になってしまった。 いずれも、想定外の事故による一極依存の弊害といえる。

 特に、北海道電力の場合は、原子力発電所の停止から再生可能エネルギー依存に移行したことによる大規模停電とも言える。 平成の終了とともに日本列島の災害が治まってくれればありがたいが、今後、日本列島にどのような災害が発生し、我々はそこで、どのような反省を促されるのだろうか。

朝日新聞 社説:「北海道地震 まず人命救助に全力を
朝日新聞 社説:「台風21号 風の怖さ、再認識を