医師の働き方 過労死許さぬ規制に

Last-modified: Mon, 25 Feb 2019 16:29:14 JST (1904d)
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(2019.2.24)
 働き方改革で5年後から医療機関の勤務医に適用される罰則付きの残業規制について、厚生労働省は、地域医療のためにやむを得ない場合などに、一般労働者の繁忙月100時間未満、年960時間以下を大きく超える、特例で年1860時間を上限とする案を検討会に示したそうだ。

 地域医療を守るために必要な特例なのだろうが、裏を返せば、それだけ地域医療を守る医師が不足しているということであり、意地悪く言えば、一般労働者の上限も低めに設定しすぎている可能性もあるのではないかとも思ったりするが、それにしても違いすぎるので、このような異常な地域医療を守るための早急な対応策が必要だ。

 医師そのものの不足に対しては時間が必要であり、しかも医師のレベルを落とすわけにもいかないので、長期的な政策が必要であり、地域医療を求める医師が少ないという医師の偏在については、地域医療従事者の処遇を悪化させていては悪循環でしかなく、仕組面、設備面や処遇面など多面的な改善策による早急な対応が必要だ。

朝日新聞 社説:「医師の働き方 過労死許さぬ規制に