医療的ケア児 支える社会へ知恵を

Last-modified: Wed, 07 Nov 2018 22:53:46 JST (2014d)
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(2018.10.28)
 医療が進歩し、体が小さい、あるいは重い病気でも赤ちゃんの命を救える時代になり、救える子供たちも増えてきている。 このような医療的ケア児は、自宅で過ごせるが、命に直結するケアが欠かせない。 医療的ケア児を自治体が努力義務として支援体制を整えるよう、2年前に初めて児童福祉法に記されたそうだ。

 医療的ケア児の親たちが直面する悩みは様々で深刻だそうだが、家族が短時間でも預けられる場所が不足しており、保育園や学校に通うとなると医療的ケアの必要性が発生し、どうしても受け入れ先の負担は大きくなってしまう。 本来、自宅で過ごせる子どもであれば、そのための看護師の常駐は必須ではないはずだが、もしものことを考えての常駐だと思われる。

 善管注意義務の認識の問題だが、第三者が預かろうとすれば、どうしても必要以上の費用が掛かってしまうことは避けられないのだろうか。
 医療の進歩が、不幸を産んでいることになってはいないかが危惧される。

朝日新聞 社説:「医療的ケア児 支える社会へ知恵を