南北会談1年 韓国の役割を粘り強く

Last-modified: Sat, 15 Jun 2019 21:59:59 JST (1779d)
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(2019.5.2)
 同じ民族である韓国と北朝鮮を隔てる軍事境界線を2人が手を結んでまたいで、板門店での会談でうたいあげた共同宣言は、新たな共存の時代を思わせたが、完全な非核化と朝鮮半島の和平という宣言の目標は1年経ってなお、実現の道が見えない。

 文在寅氏は南北関係を最重視しているようだが、米国など世界から強調されている北朝鮮の非核化の他に、北朝鮮の政治体制が変わることも重要な要件として存在する。

 現状の人権無視の金正恩体制のままでは、南北統一はもちろん、経済支援もすべきではない。 文在寅氏が、早期の南北統一を目指そうとするなら、北への経済支援や米国との仲裁などではなく、核の放棄や政治体制の変更を金正恩たちに促すことだ。

朝日新聞 社説:「南北会談1年 韓国の役割を粘り強く