原発と火山 巨大噴火から逃げるな

Last-modified: Wed, 14 Nov 2018 19:28:17 JST (2007d)
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(2018.9.30)
 四国電力の伊方原発3号機(愛媛県)の運転再開を巡り、阿蘇山(熊本県)噴火のリスクに関して、昨年末には運転差し止めを求める住民の申請が認められたが、四電からの異議を受けた今月の決定は運転にお墨付きを与え、広島高裁の2人の裁判長が正反対の判断を示したことになったそうだ。

 地震同様、噴火は過去に起きたかどうかは分かるかもしれないが、今後起きるかどうかは、科学的には予測することができない。 予測可能だと言っている科学者がいるとすれば、本人の科学者としての失業対策の発言だと言われても仕方がない。 そのような非科学的なものを基準として判断をするわけにはいかず、それが「巨大噴火によるリスクは社会通念上容認される」という発言の背景にあるのではないかと推察する。
 ただ、巨大噴火が起きるリスクがあることは変わらないので、そのリスクに備えて、被害を最小限にする努力は怠ってはならない。

朝日新聞 社説:「原発と火山 巨大噴火から逃げるな