参院選挙制度 自民案は露骨な党略だ

　自民党がきのう、参院の選挙制度の改革案をまとめた。　いつまで、このような「一票の格差是正」を繰り返すのか。　「一票の格差是正策」に関連する抜本的な見直しを行う気はないのだろうか。

　本来、選挙制度改革は衆参両院の役割分担を踏まえ、参議院議員の必要性や議員定数の見直しまでも行う必要がある。　そのうえで、一票格差是正策を講じ、与党の党利党略との陰口を叩かれないように事前に法制化しておくべきである。　また、「一票の格差」ばかりが前面に出ているが、参院の性格上、必ずしも一票の格差をなくせばよいというものでもない。

　各党は、真剣に選挙制度改革を論議してもらいたい。

朝日新聞　社説：「参院選挙制度　自民案は露骨な党略だ」