大学スポーツ 日大問題を他山の石に

Last-modified: Sat, 14 Sep 2019 10:49:22 JST (1704d)
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(2018.7.3)
 日本大学アメリカンフットボール部を舞台にした不祥事は、大学やスポーツ界がかかえる課題に社会が目を向ける、大きなきっかけになった。 これを機に、文科省・スポーツ庁をはじめとする関係者による実効性と広がりのある改革が求められる。

 危険タックル問題を調べた学生競技連盟の規律委員会は、
・倫理とスポーツマンシップを欠いた指導
・外部に相談するすべを持たず、従うしかない学生の窮状
・そうした状況を放置した大学の責任――などを指摘した。

 日大自身が設けた第三者委員会も、日大本体のガバナンスのあり方に切り込む予定であり、日大本体からの改革がなされることを期待する。
 同じような問題は、程度の差はあれ、日本レスリング協会(伊調馨)や日本相撲協会(貴乃花親方)など、スポーツ界だけでなく、理化学研究所(小保方晴子)など、心当たりのある組織は、日本大学を他山の石として、健全な発展に結びつく対策を講じて欲しい。
 あまり期待はしていないが、文科省の指導責任は重大だ。

朝日新聞 社説:「大学スポーツ 日大問題を他山の石に