大阪ダブル選? そうかいな、といかぬ

Last-modified: Sun, 06 Jan 2019 22:51:34 JST (1955d)
Top > 大阪ダブル選? そうかいな、といかぬ
(2018.12.29)
 大阪都構想を問う住民投票の日程を巡り、公明党との協議が決裂したことにより、大阪維新の会の代表と政調会長をそれぞれ務める松井大阪府知事と吉村大阪市長が、任期満了を待たずにそろって辞職し、来春の統一地方選に合わせて「ダブル選」を実施する可能性を示唆しているそうだ。

 「都構想」というと、大阪府が都に昇格し、いずれは遷都をもくろんでいると誤解されそうなので、適切な名称だとは思わないが、「府市統合」というと、「府市合わせ(不幸せ)」と揶揄されることもあってか、未だに「都構想」と呼んでいるようだ。

 大阪維新の会としては、ダブル選挙をして「都構想」を実現しようとすることが大阪府民や大阪市民の理解を得られるかの判断だ。 「都構想」の是非は別として、一般に改革を行おうとすると、既得権を犯される人やそれなりに満足している現状からの変化を嫌う人が反対するので、少なくとも後者の人に対して、なぜ変化した方が良いのかを丁寧に説明していくしか方法はないのだろう。

 政府自民党としては、大阪の権限が大きくなるのを懸念しているのかもしれない。
 コウモリのようにその時々の強そうな政党に近づいていく、党利党略しか考えない公明党にも困ったものだが、このような政党がいつまで存続できるのだろうか。

朝日新聞 社説:「大阪ダブル選? そうかいな、といかぬ