太陽光の停止 電力捨てない工夫を

Last-modified: Mon, 22 Oct 2018 23:25:22 JST (2030d)
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(2018.10.17)
 九州電力が、昼間に管内の供給力が需要を上回り、電力が余りそうになったため、太陽光発電の一部の事業者に、稼働停止を求める措置に踏み切ったそうだ。 太陽光発電は光が当たり続ける間は発電を続けるので、おそらく、稼働停止というより電力会社の購入拒否ということだろうが、民間企業である電力会社に無条件100%購入を義務付ける方に無理がある。

 原子力発電は基本的に発電量の調整ができない長期間固定な電源であり、水力発電は計画的に調整可能な電源であり、火力発電は発電量を随時調整可能な電源であり、太陽光発電は天気の都合と日没・日の出によって大幅に変化する電源であり、風力発電も日没・日の出こそ関係ないが太陽光発電同様天気に左右される電源である。

 そのため、計画性のある日没・日の出による変化に対しては水力発電でカバーできるが、天気の都合はある程度は天気予報などによって計画的に水力発電でもカバーできるかもしれないが、基本的には火力発電でカバーするしかなく、固定発電の電子力発電と太陽光発電とは補完関係にない。 太陽光発電量が増えれば増えるほど、火力発電量を増やす必要があると言える。

 この問題を解消するためには、効率の良い大容量の蓄電池が必要となる。 他遠隔地への電力授受や揚水発電については、設備費用も必要だが、電力の搬送コストや揚水コスト(変換効率)が必要なことを忘れてはいけない。
(太陽光発電 「2019年問題」に備えよ?(2018.9.22))

 太陽光パネルは、屋根や壁などに設置するものであり、森林や堤防を破壊して設置するのは論外として、空き地や耕作放棄地に設置したりするのは大切な国土の非効率利用であり、看過すべきでなく、土地代分が赤字になるような価格設定にすべきだ。 再生可能エネルギー発電の施設と安全で効率の良い大容量蓄電池の開発が望まれるが、原子力発電の必要性は当面なくならない。

朝日新聞 社説:「太陽光の停止 電力捨てない工夫を