夫婦別姓 政治を動かすために

Last-modified: Tue, 02 Apr 2019 23:28:19 JST (1869d)
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(2019.3.27)
 夫婦は同じ姓を名乗ると定める戸籍法は、「個人の尊重」や「法の下の平等」をうたう憲法に反すると、ソフトウェア会社サイボウズの社長らが訴えた裁判で、東京地裁は原告側の主張をすべて退けたそうだ。 考えが古いのか、頭が固いのか分からないが、夫婦同姓のどこが、「個人の尊重」や「法の下の平等」に関係するのかが、まったく分からない。

 「姓」は家族を示す固有名詞で、「名」はその家族の中の一個人を示す固有名詞だ。 「旧姓」にこだわるというのは、「姓・名」で一つの固有名詞だと思っているのか、生まれた家族の姓にこだわりたいのか分からないが、配偶者との同姓が嫌なら、結婚しなければ良いのではと言いたくなってしまう。

 周りには、姓を変えたくないということで、日常生活で旧姓をそのまま使用している人もいる。 戸籍上の名前とは別に、務めている企業には旧姓のままで通すことを届け出れば問題なく使用することができるので、従業員の呼称として企業側が戸籍上の名前にこだわるかどうかの問題であり、地域活動などでの呼称も同様のことだ。

 戸籍名とは違う旧姓で呼ぶ裁判官が大勢いるそうだが、戸籍名と違う名前で呼んで本人特定ができるのか、そちらの方が気になる。
 そういえば、選挙での立候補者の呼称も、戸籍上の名前にはこだわっていない。

朝日新聞 社説:「夫婦別姓 政治を動かすために