姉妹都市解消 原点に立ち返り再考を

Last-modified: Tue, 13 Nov 2018 23:28:31 JST (2008d)
Top > 姉妹都市解消 原点に立ち返り再考を
(2018.11.4)
 米サンフランシスコ市が、昨年11月、民間団体が建てた慰安婦像を市の所有としたことに対し、大阪市の吉村市長は「歴史的事実として確認されていない」と指摘し、関係解消の方針を示しつつ市有化の撤回を要求したが、期限とした9月末までに回答がなかったとして、先月、60年余りにおよぶサンフランシスコ市との姉妹都市関係を解消すると発表したそうだ。

 異なる文化や価値観に触れ、相手を理解しようと努めつつ意見を交わすのが、国際交流だと思うが、サンフランシスコ市は大阪市長の抗議にまったく耳を貸そうともせず、一方的に市として慰安婦像を建てるという暴挙に出たので、大阪市長としても止む無く姉妹都市関係を解消することになったのだろう。

 従来のアメリカであればこうはならなかったような気がするが、サンフランシスコ市は大きく中国化にシフトしているような気がする。 これは、外国人労働者の大量受け入れを行うことの一つの問題例と見られ、トランプ大統領が移民受け入れに慎重な態度を示している背景でもあると推察される。

朝日新聞 社説:「姉妹都市解消 原点に立ち返り再考を