戦後73年とアジア 未来へ向け記憶を紡ぐ

Last-modified: Tue, 22 Jan 2019 21:21:15 JST (1939d)
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(2018.8.15)
 先の戦争から73年が経過したが、未だに、中国や韓国は日本に反感を抱いているようだ。
■危機の予感が現実に
 中国は先の戦争では敵ではなかったが、中国共産党は、反共である日本に対し抵抗しており、日本の敗戦のおりに戦勝国と呼応して、勝利宣言をして現在に至った。 中国共産党は、日本に勝ったわけではなく、「抗日」していたことが唯一の国のあるいは国連常任理事国としての存立基盤なので、「抗日」を○○の一つ覚えとして謳うしかないようだ。

 このひずんだ国の成り立ちには、確かに非常に危険なものが内包している。 我々は、かの国を「中国」という非常に曖昧な普通名詞的表現で呼んでおり、無意味に非常に気を使っており、これもかの国を苛立たせる要因の一つかもしれない。

■地域の発展に向けて
 日本が中国共産党の抵抗に屈するわけにはいかなかった背景の一つに、朝鮮半島の共産化があったが、中国共産党が日本の敗戦に勢いづき、ようやく共産化の問題点に気づいた米国は辛うじて、朝鮮半島の半分を護ることができた。 日本として戦争に負け、独立戦争をして勝ち取ったわけでもなく、米国によって辛うじて中国共産党から国家として護られた韓国は、どれだけ日本の経済的支援を受けても、「反日」を謳うことでしか国としての存立基盤を得られず、日本からの精神的独立が課題だ。

 中国は、周辺諸国を踏み台にして現在のような大国になってきており、これ以上犠牲国を増やすわけにはいかないので、日本は、積極的な経済等支援によって、被害国から救うことが求められている。

■一人一人と向きあう
 中国人や特に韓国人は、しっかりとした自身の歴史認識をもち、自国の存立基盤を理解し認識し、自国に自信をもって他国と接して欲しい。 日本はいつまでもそれらの国を、ただ擁護してその場を取り繕うのではなく、間違っているものは間違っていると毅然と言ってあげることも、本当の親切だと認識することだ。

朝日新聞 社説:「戦後73年とアジア 未来へ向け記憶を紡ぐ