拳銃強奪事件 「安全」が襲われた衝撃

Last-modified: Sat, 14 Sep 2019 12:49:50 JST (1704d)
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(2018.6.28)
 富山市で26日午後、元自衛官の男(21)が交番で警察官を刺し殺し、拳銃を奪い、近隣小学校の正門付近で工事の警備員を射殺した。 2005年の拳銃強奪事件を機に、拳銃と腰ベルトを結んでいるひもの材質が強化されたが、男は刃物で切ったとみられる。

 男が侵入した小学校は、刃物を持った男が逃走中との警察からの連絡で児童の下校を見合わせ、校舎の戸締まりや体育館への避難を進めたが、男が拳銃を持っていることは校長には伝わっていなかった。 拳銃を結ぶひもの強化も重要だが、学校はもちろん、地域にどう的確な情報を素早く伝えるかが大きな課題として残った。

 殺人犯を自衛隊で育成していたことになるが、自衛官として採用する時点で選別できなかったのか、辞めた理由にもよるが元自衛官を辞めた後、一定期間観察対象にするなどできなかったのかが、課題ではないか。 人権問題にも注意を払わなければならないが、国民保護のために、自衛隊と警察の連携を取れるようにすることも検討してほしい。

朝日新聞 社説:「拳銃強奪事件 「安全」が襲われた衝撃