春闘低調回答 景気にもマイナスだ

Last-modified: Sun, 17 Mar 2019 22:18:03 JST (1885d)
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(2019.3.15)
 春闘の回答が始まったが、出足は低調だそうで、従来、相場の先導役になってきた自動車や電機大手の、ベースアップ(ベア)額が昨年に及ばない回答が目立つようだ。 昨年末以降、中国への輸出が落ち込みはじめているようだが、いつまでも中国依存の経済ではいけないので、ここで一休みして、中国依存度を下げるというのも一つの考え方かもしれない。

 ベア相場の先導企業が変わりつつあるということもあるのだろうが、多くの日本企業の利益水準が極めて高いにも拘わらず安心してベアができないのは、やはり安倍政権が宣言している消費増税による景気低迷を恐れるからだろう。

 アベノミクスの第三の矢が放たれるわけでもなく、働き方改革とか、消費増税とか言って企業の足を引っ張り続けている環境下で、企業は安心してベアはできない。 安倍政権は、消費増税からの不安を一般国民や企業から取り除き、一般国民は安心して消費し、企業は安心してベアができて企業活動しやすい環境を構築してほしいものだ。

朝日新聞 社説:「春闘低調回答 景気にもマイナスだ