梅雨の季節 日頃の備えが命を守る

Last-modified: Sun, 19 Jan 2020 15:38:13 JST (1577d)
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(2018.6.10)
 各地で梅雨入りし、雨の多い季節となった。 昨年、秋田県が豪雨に見舞われたとき、秋田地方気象台長は、関連7市5町の首長に携帯電話し、洪水の危険性を具体的に伝え、各市町が避難勧告を出すなどしたため、2千棟以上が浸水被害にあったものの死者やけが人は出なかったという。 また、豪雨のときに知事や県幹部が県外にいて、初期対応に遅れるということもあったそうだ。

 気象庁は先月、自治体を手助けする「防災対応支援チーム」を発足させた。 各自治体は、自治体内部の連携は当然として、気象庁や地元の気象台とも緊密な連携を取り、災害の発生前や直後に的確な対応をしてほしい。 ここでも児童虐待防止同様、縦の連携だけでなく、横の連携が重要である。

 災害対応に限ったことではないが、知事など首長が地元を離れる場合は、必ず代理者を立て、常に連絡を取り、災害等の対応に支障が出ないような体制を常に取っておく必要がある。

 住民一人ひとりの備えも大切であり、家族や町内会など地域でも、話し合っておくなどの、心がけが命を守る行動につながる。

朝日新聞 社説:「梅雨の季節 日頃の備えが命を守る