気象予報士 地域防災に技能生かせ

Last-modified: Sat, 03 Nov 2018 14:32:07 JST (2019d)
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(2018.10.23)
 天気予報を民間で出せるようにして広く役立てようという狙いで気象予報士の資格が導入されて来年で25年になり、合格者は累計で1万人を超えたそうだ。 気象庁によると、気象に関係する仕事についている予報士は限られ、「資格を生かせる場がない」との声も少なくなく、試験の受験者数はこの十数年、減少傾向にあるそうだが、資格試験と言われるものは一般にそのようなものだ。

 資格ができたことにより、気象情報会社がいくつも設立され、地域や時間帯ごとにきめ細かな予報が提供されるようになるなど、改革の意義は確実に実感できる。 気象庁が、予報士をアドバイザーとして自治体に派遣することも悪くはないのだろうが、自治体の防災担当職員が自ら予報士資格を取得して、そのうえで気象庁の助言を得るくらいの積極性が欲しい。 予報士のボランティアを有効活用する仕組みも望まれる。

朝日新聞 社説:「気象予報士 地域防災に技能生かせ