災害時の備蓄 3日分から始める自助

Last-modified: Mon, 08 Oct 2018 22:21:38 JST (2045d)
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 停電が広範囲に及んだ北海道地震から、あさってで1カ月になるが、台風や豪雨、地震などの災害がどこでも起こりえるという状況が続いており、災害が起きて孤立するリスク対策に対して、自力で生活できる準備の大切さが叫ばれている。 大規模災害に備え、できれば1週間程度、少なくとも3日分の備蓄があった方がいいという。

 「自助・互助・共助・公助」と言われるが、国や自治体の公助ばかりをあてにするのではなく、まずは各自が自助の備えをしなければならないことは頭では理解しているつもりだが、なかなか実行までにはいかない。 コンビニなどはもちろんとしても、水がなくても電気がなくても、とりあえずの生活ができるような準備というのは考えただけでも気が遠くなり、あまり想像もしたくない。

 仮に準備したとしてもどこにストックしておくか、出しやすいところ、水害にあっても被害の受けにくいところ、家族分が備蓄できるほどの空間はどこにあるのか、費用的な問題もあるが、考えただけでも憂鬱になる。 11月19日が「備蓄の日」だそうだが、保険の一環として捉え、定期的に見直し交換するためにも、利用してみることも重要だ。

 「自助・互助・共助・公助」は、何も災害対策だけではなく、失業対策や老後対策などでも重要なキーワードであり、政府ばかりに頼ってはおれない。

朝日新聞 社説:「災害時の備蓄 3日分から始める自助