社会保障改革 「本丸」から逃げるな

Last-modified: Fri, 19 Oct 2018 23:55:31 JST (2033d)
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(2018.10.14)
 安倍首相がこれからの3年で断行するとした、医療、介護、年金、子育てなどの各分野を広く見渡し、「給付」と「負担」を一体で考え、将来の社会保障の姿をどう描き、必要な財源をどう確保するのかの社会保障改革の議論が始まった。

 医療、介護、年金、子育ての「給付」と「負担」を一体で考えるなら、「負担」をすべて税金に統一することだ。 少なくとも年金は、夫婦が生涯に支払った税金に応じて支払うということで、まじめに税金を支払った者や一生懸命節税をした者には、それぞれそれなりの年金が支払われるということになる。 これをしないのは、官僚の縦割り組織とそれぞれの権限が邪魔をしているのではと推察する。

 それぞれの官僚を昇進させる場合は、上への昇進ではなく、必ず斜め上への昇進を義務付けるのはいかがだろうか。 あるいは他職場を経験しなければ昇進できないようにするなど、官僚を省庁全体でシャッフルする仕組みを構築する必要がある。

 待機児童セロ対策に関しても、無意味な規制を取り外して、当面は少子化で余った小学校の教室の一室を借りるなど、全省庁や地方公務員とも連携させるように、政治家が自らまじめに前向きに考えればなんとかなるのでは。

朝日新聞 社説:「社会保障改革 「本丸」から逃げるな