立憲民主1年 「草の根」の原点、愚直に

Last-modified: Mon, 08 Oct 2018 22:26:59 JST (2045d)
Top > 立憲民主1年 「草の根」の原点、愚直に

 立憲民主党があす、結党から1年を迎えるが、党所属国会議員は衆参合わせて80人に満たず、400人を超える自民党の5分の1以下でしかなく、野党勢力が分立する「1強多弱」の国会では、政権・与党による強引な国会運営に歯止めをかけることもできそうにない。

 安倍総理が、トップダウンで政策を推し進めることは悪いことではないが、どんな政策を推し進めてきただろうか。 前政権から引き継いだ消費増税すらいまだに実行できず、拉致問題を解決できるのは安倍政権のみと言いながら、未だにその実行の目途さえ立っていないし、発足当時からアベノミクスと騒いだ割に未だに道半ばと言って達成の目途すら立っていないし、外交の安倍と言いながら北方領土返還の可能性も全く見えないし、憲法改正もどうなるかも分からないのが実態だ。

 安倍政権は長期政権と言われながらも、毎回、今度こそ実施しますと言いながら、財政再建も何も実施できないまま、ずらずらと問題点の先延ばしをして長期政権を続けているだけの政権に期待はできない。 いくら多様性の時代だからと言って、野党が多様化した結果の「1強多弱」では困る。 将来の日本や世界を任せられるような安心できる野党というか、次期政権の誕生を望む。

朝日新聞 社説:「立憲民主1年 「草の根」の原点、愚直に