米朝の協議 非核化へ着実な歩を

Last-modified: Mon, 26 Aug 2019 23:06:34 JST (1722d)
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(2018.7.10)
 トランプ大統領と金正恩委員長が、「朝鮮半島の永続的で安定的な平和体制」づくりのために約束しあった高官協議が、首脳会談から3週間超もの時間を要してようやく平壌で開かれた。 工程表づくりを事前に詰めて会談に臨むのが通常だが、今回は、首脳会談からスタートするトップダウンでの進め方なので、非核化と安定的な平和を実現する工程表はこれからとなる。

 北朝鮮メディアは「強盗さながらの非核化要求だけを持ち出した」といまだに反発したりしているが、北朝鮮と金正恩委員長の安全を保証する措置もとるのだから、トランプ政権は、これらに惑わされることなく粛々と進めていけばよい。 日本と韓国は、トランプ政権が健全な朝鮮半島政策を保つよう注視しつつ、米朝対話の継続を支え、助言・協力する必要がある。

 トランプ氏は秋の中間選挙を控えていることもあり、具体的な目に見える進展を見せたり、日韓の出番を準備したりする必要がある。 その意味でも日米韓は、政府だけでなく、国民全体として、これまで以上の結束が求められている。

朝日新聞 社説:「米朝の協議 非核化へ着実な歩を米朝の協議 非核化へ着実な歩を