自動運転 丁寧に合意づくりを

Last-modified: Fri, 11 Jan 2019 22:38:08 JST (1950d)
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(2019.1.6)
 特定の区域内で、天候も良いなど一定の条件を満たせば、運転を機械に任せてスマホの操作やテレビの視聴ができるという車の自動運転(自動運転化レベル:3、4)に対応するための道路交通法の改正試案を、警察庁が昨年末にまとめたそうだ。

 レベル4とは、運行設計領域(ODD)内であれば、自動運転車が責任をもって走行するということで、レベル3との違いは、事故があってもドライバーに責任転嫁しないということであり、レベル5との違いは、自動運転に自信がなくなったら(ODD外)、いつでもドライバーに運転を任せてしまうということのようだ。

 自動運転中は、自動運転停止を宣告されるまでは、スマホを見ていようと、うつらうつらしていようと、ドライバーが即運転モードに切り替えられる自信があるのであれば、飲酒や熟睡などはだめだが、自己責任で何をしていても構わないということだろう。

 飛来物との衝突など、人間が運転をしていても避けられないような事故については、自動運転でも避けられないだろうから、これからは、自動運転でも避けられないような事故については、人間が運転していても免責になるなどというような新たな免責基準ができてくるような気がする。

 道路交通法の作成に当たっては、自動車先進国の日本として、国内だけでなく、世界の道路で適用できる、柔軟性と安全性を重視した道路交通法にしてほしい。

朝日新聞 社説:「自動運転 丁寧に合意づくりを