自衛隊の事故 再発防止へ足元を見よ

Last-modified: Sat, 24 Nov 2018 23:17:18 JST (1997d)
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(2018.11.17)
 滋賀県高島市の陸上自衛隊饗庭野演習場で14日、訓練中に発射した81ミリ迫撃砲の実弾が目標から1kmそれ、着弾した道路のアスファルトなどの破片が、隣接する国道に止めていた乗用車の窓ガラスを割った。 饗庭野では3年前にも、射撃訓練の銃弾1発が、演習場から3.5km離れた民家の屋根を突き破る事故があり、他の地区でも自衛隊による重大事故が相次いでいるそうだ。

 被害にあわれた方には国としてそれなりの対応をする必要があるが、訓練にはミスがつきものだし、実弾での訓練を最小限にする努力は必要かもしれないが、実弾での練習をぜずに実戦でしか実弾を使うなというわけにもいかない。 訓練での精度を上げる努力は自衛隊内部の問題であり、訓練での一般人への被害を最小限にする努力と分けて考える必要がある。

 自衛隊員には、いつか来るかもしれない戦時に日本国を守るために、日夜訓練をしていただいているのだから、国民は、尊敬と感謝の心をもって見守る必要があり、それができないのであれば、それこそが自衛隊員のレベル低下の要因となることを認識している必要がある。

朝日新聞 社説:「自衛隊の事故 再発防止へ足元を見よ