英のEU離脱 迷走を脱し現実直視を

Last-modified: Tue, 25 Dec 2018 00:00:25 JST (1968d)
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(2018.12.17)
 欧州連合(EU)からの離脱が2019年3月末に迫っているが、国民投票で離脱を選んでから2年あまり、世界が注視するなか、最近の世論調査では、「残留」が「離脱」を上回ったりしているそうで、英国は今も「別れ方」を決められないでいるようだ。

 英国は43年前にもEUの前身からの離脱を問う国民投票をし、残留を決めているそうで、国民投票を2度も実施していることでは日本よりかなり進んでいるが、EU離脱論議は、日本の憲法改正論議に若干似ている気がする。

 EU離脱を検討しようとしても、野党は反対したり、審議の先送りをしたりして、離脱を伸ばそうとし、与党は離脱が良いと思いつつも、国民を強引に引っ張っろうとするほどの政治的確信まではもっていないようだ。

 大英帝国イギリスを取り戻したいという者は、離脱を支持し、自国に自信を持てない若者などは、リベラル派の意見を聞いたりして現状維持を望んでいるようだ。
 確かに、EU離脱をしてもバラ色の未来が来るわけではないが、EU離脱の先延ばしや中止を選択することは、ゆでガエルになることだということを認識しておく必要がある。
(英のEU離脱 現実直視し混乱回避を(2018.11.28))

朝日新聞 社説:「英のEU離脱 迷走を脱し現実直視を