貿易摩擦 米国は懸念に耳傾けよ

Last-modified: Fri, 26 Jul 2019 20:58:46 JST (1754d)
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(2018.7.24)
 主要20カ国・地域(G20)の財務相・中央銀行総裁会議が共同声明で、貿易摩擦の高まりで世界経済は下振れするリスクが増大していると指摘した。

 中国が、自らの知的財産侵害などを棚に上げ、欧州連合(EU)などとともに、米国の問題としているが、この背景には、北朝鮮の非核化の足を引っ張っぱろうとしている中国への制裁としての意味合いもある。 米国と北朝鮮の具体的な折衝はまだ続いており、終了したわけではなく、北朝鮮の心変わりのリスクは現在も存在している。

 中国には、米国のことをとやかく言う前に、国際ルールを守り、北朝鮮の非核化や朝鮮半島の和平に協力して、大国としての責務を果たしてほしい。 中国は、米国に「自由」を言える筋合いはなく、自らの振る舞いの罪深さをまず自覚すべきだ。 EUも、極東の和平など関心がないのかもしれないが、無責任に米国批判をすべきでない。

朝日新聞 社説:「貿易摩擦 米国は懸念に耳傾けよ