院内感染 終わりなき菌との戦い

Last-modified: Sat, 12 Jan 2019 12:54:02 JST (1949d)
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(2018.8.25)
 鹿児島大病院で多剤耐性アシネトバクター(MDRA)による院内感染が起き、類似の耐性菌も含め、計15人の患者から菌が発見されたていたことが明らかになった。 続いて、市立静岡病院でも、4人の患者からMDRAが見つかったという院内感染の発表があったそうだ。

 個々の感染者や遺族の方々の死に係る話なので、表現には特に気を付けなければならないが、医療の進歩と感染症の複雑さはイタチごっこのような気がする。 医療がどれだけ進歩しても、感染症を完全に征服するということはないような気がするが、だからと言って医療が対応を放棄するわけにもいかない。

 特にMDRAの場合は、大病院で発見されることが多いようだが、大病院の方が感染リスクが高いということもあるだろうが、集中治療室(ICU)というか、大病院の重症患者への感染確率の方が高いとか、大病院だからこそ発見されたということもあるのかもしれないという、文明病の一つなのかもしれない。

朝日新聞 社説:「院内感染 終わりなき菌との戦い