非核地帯構想 北東アジアでも模索を

Last-modified: Tue, 22 Jan 2019 18:06:45 JST (1939d)
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(2018.8.23)

 被爆地・長崎の「北東アジア非核地帯」構想とは、南北朝鮮、日本の3カ国が核兵器の生産や保有をしない非核地帯を形作り、米国、ロシア、中国は、非核地帯の3カ国に対し核の使用や脅しをしない義務を負うというような提言だそうだ。 こんなバカな話を冗談でも言ってほしくない。

 この提言?は、米国、ロシア、中国の核保有を保証し、南北朝鮮、日本は核の脅しにおびえて暮らせということだ。 国内の憲法や法律は、民主主義国ではそれなりの手順で変更されるが、国家間の条約などの約束事は、日ソ中立条約を例に出すまでもなく、どちらかの国が破ると言えばそれで反古になるものであり、法的責任の全くない恋人同士の愛の約束のようなものだ。

 世界に非核化を訴えたいのであれば、まず、隣国の中国に非核化を訴えるべきであり、中国の核保有を認めての非核化運動は、中国を喜ばせるだけであり、自分たちが中国にいいように操られているだけだということに、いい加減に目覚めていただきたい。

朝日新聞 社説:「非核地帯構想 北東アジアでも模索を