JOC理事会 議論閉ざして失う信頼

Last-modified: Tue, 27 Aug 2019 22:15:32 JST (1706d)
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(2019.8.26)
 日本オリンピック委員会(JOC)が、(公開では)話せないことが多くて議論が低調だったが、これからは表には出せない情報も共有して話し合いたいということで、会長に就任した山下氏の提案により2019年9月から理事会を全面非公開とすることを決めたそうだ。 非公開にしてまで話さなければならないことが何なのかは知らないし、そうすることによってメディアの既得権が失われることになるのかもしれないが、それでJOCが改善するのであれば、それでもよいのかもしれない。

 ただ、公の委員会なのだから、人事や予算など委員会として、少なくとも決定したことのすべての内容と決定理由や反対者名、反対理由など最低限の項目は議事録として記録し、人事などすぐに発表できないもの以外を後日公表することを条件としてほしい。 委員会としての非公開の情報共有はあってもよいのかもしれないが、それは議事録不要の世間話という解釈をするとして、公式の報告事項や協議事項、決定事項は最低限、記録・公開するのは当然なことだ。

朝日新聞 社説:「JOC理事会 議論閉ざして失う信頼