イッテQ疑惑 放送への信頼傷つけた

Last-modified: Sat, 24 Nov 2018 23:20:49 JST (1998d)
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(2018.11.17)
 日本テレビ制作の「世界の果てまでイッテQ!」の芸人が世界の祭りを訪ねる番組中の企画で、5月に放映されたラオスの祭りは存在せず、日テレ側の自作自演によるイベントだと週刊文春の記事が報じたそうだ。

 番組の視聴者がどこまで祭りの真実性を信じていたかは知らないが、週刊文春はラオスの祭りの実在性を調査して記事にしたのだろうから、ご苦労なことだ。 これによって、日本テレビの大久保社長が謝罪することになったというのだから、これまた、ご苦労なことだ。

 この事件?の重大性は理解できないが、当初日テレが「番組サイドで企画した事実はない」と反論していて、その後、一転して非を認めたとすれば、日テレに問題ありとなってしまう。 週刊誌等で非難記事が出た時点で、一般視聴者がまともに信じてるとは思っていなかったとか、番組企画者が自作自演をしてしまいましてすみませんとすぐ言っていれば、社長の謝罪はいらなかったのではと思うし、BPOも出てくる必要はなかったのではと思う。

 公共電波を使っていい加減なものを流してほしくないのは事実だが、常に「フィクションです」「個人的な感想です」「台本通りの発言で、本人の気持ちではありません」「所属事務所の意向で本人の考えではありません」「空気を読んだ発言で、本音ではありません」などといちいち断らないと番組を流してはいけない時代になるのでしょうか。

 マスメディアは公共電波を使ってそんなに信頼される立派な番組をいつも流しているとBPOは思っているのかと聞いてみたくなる。
(自由な報道 民主主義の存立基盤だ

朝日新聞 社説:「イッテQ疑惑 放送への信頼傷つけた