スポーツ界 発想転換し「近代化」を

Last-modified: Sun, 21 Apr 2019 22:36:04 JST (1834d)
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(2019.4.9)
 近年、スポーツ団体で不祥事が続いた反省を踏まえ、スポーツ庁の審議会でガバナンスコード(組織統治規範)づくりが進んでおり、月内にもたたき台を示し、パブリックコメントにかけるそうだ。 選手が安心して競技に打ち込み、周囲も心から応援できる環境を整えるには、組織運営の基本計画の策定▽規定の整備▽コンプライアンス委員会の設置と教育の強化▽法務・会計体制や内部通報制度の構築なども必要だとして、何も外国に合わせれば良いというものでもないが、たこつぼに閉じこもらない、オープンな組織である必要がある。

 日本オリンピック委員会(JOC)や日本スポーツ協会(JSPO)が定期的に審査することも検討されているようだが、オリンピック競技やアマチュア競技だけが、スポーツだという認識なり、プロスポーツには問題点がないかのような認識があるとすれば問題だ。

 現状既に問題のあるスポーツ団体に対して、スポーツ庁などが、今でも改善指導ができると推察するが、団体の意向を追認するだけで、何ら改善指導や公益財団法人取消処分などをする気配がないのはいかがなものか。
 20年近くも会長を変えなかったJOCに審査する資格があるのかなど、組織統治規範などをいくら作成しても、守る側の人間が変わらなければ意味がない。
(スポーツと暴力 今度こそ根絶をめざせ(2018.11.11))

朝日新聞 社説:「スポーツ界 発想転換し「近代化」を