ブラック部活 強圧的指導を許さない

Last-modified: Mon, 01 Jul 2019 22:27:37 JST (1763d)
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(2019.5.10)

 茨城県高萩市で中学3年の女子卓球部員が命を絶ち、自殺との因果関係はこれからの調査によるようだが、顧問の教員は、やる気がなさそうに見えた生徒らに「馬鹿野郎」「殺すぞ」と暴言を吐いたり、肩をこづくなどの暴行を加えたりしていたそうだ。

 この中学校がどうかは分からないが、公立中の3割が部活を「原則全員参加」としているそうだ。 部活を強制される児童も大変だが、その指導に当たる教員もご苦労なことだ。 私立の中学は何とも言えないが、公立中学では部活そのものを廃止すれば、このような問題も起きないし、教員の過剰労働も軽減される。

 日本のすべての地区がそうとは言えないかもしれないが、近年はほとんどの地域である程度の習い事をできる環境が揃ってきているので、クラブ活動は外部の専門組織に任せて、教員は本来の担当科目の授業に専念してほしいものだ。 それによって、地域ごとの特色あるクラブ活動が充実してくるだろう。
(教科担任制 大変革への予感と懸念(2019.4.21))

朝日新聞 社説:「ブラック部活 強圧的指導を許さない