不公正入試 二次被害を広げた愚

Last-modified: Wed, 19 Dec 2018 22:44:24 JST (1972d)
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(2018.12.12)
 東京医科大での不正入試の発覚を機に、順天堂、北里など5大学が、医学部入試で不公正な選考をしていたと自主的に公表したそうだ。 被害者を救済するために、その人数分を来春の定員枠から差し引く措置がとられれば、現役生はたまったものではなく、大学の責任を受験生に転化することになるような、来春の定員枠削減をすべきではない。

 世界標準なのだろうが、いかに男女同権と憲法で謳われようとも、男性は子供を産むことができず、子供を産むにあたっては、少なくとも10か月を要するにもかかわらず、受験や採用の場で性別によって差別をまったくしてはいけないというのは、健全な社会なのだろうか。 男性に全く門戸を開かない女子大というものがあるが、中途半端に女性に門戸を開くことがいけないのかもしれない。 男性枠何人、女性枠何人としたら、どうなるのだろうか。

 女子はコミュニケーション能力に富み面接評価が高くなるので、合格ラインを厳しく「補正」したという大学があったそうだが、どうして女性はコミュニケーション能力が高くなるのだろうか。 本当に高いのであれば有能で評価すべきことだし、そうでなければ、コミュニケーション能力の評価基準の是正が必要だということであり、「補正」の意味が全く理解できない。
 性別ではなく、試験による評価の基準が本質とずれていることが、背景にないのかが気になる。
(医学部の入試 情報公開で再発防止を(2018.10.19))

朝日新聞 社説:「不公正入試 二次被害を広げた愚