医学部の入試 情報公開で再発防止を

Last-modified: Thu, 25 Oct 2018 23:48:46 JST (2027d)
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(2018.10.19)
 東京医科大の不正を受けて文部科学省が全国81大学の医学部医学科を調べたところ、他にも女子受験生の合格ラインを男子よりも厳しくしている疑いのあるところが浮上した。 同窓生の親族の有無で入試の差別がなされるのは論外というか、理解できないが、性別を選考の材料にするのは、それほど日本の社会常識から遊離した行為だろうか。

 企業の採用では、年齢や性別を限定した募集は原則できないと雇用対策法や男女雇用機会均等法で定められているが、一般企業は募集に制限を付けることはしないと思うが、実際の採用の時点で年齢や性別を考慮に入れるのが日本では一般的だと推察する。 入試要項で周知せずに入試の公正を害していることが問題というのは、入試要項で周知していれば良かったということか。

 大相撲では女性が土俵に上がれるのかが問題になっているが、プロ野球はよく知らないが、囲碁のプロ棋士や日本相撲協会などには、年齢制限や男女差別があるし、男女差別のある大会はスポーツに限らず存在している。

 一般的に女性に門戸を閉ざすことはいけないが、女性は子供を産むという男性にはできない大切な仕事があるが、そのうえで一般男性と同様に女性が社会で活躍すること自体は歓迎すべきだが、男性以上に強い職業意識を持って仕事に臨まないと、男性と同様の社会貢献ができないことは事実だ。

 一般の大学は、授業料を取って卒業証書を発行することが目的化しているきらいがあり、卒業後の企業の問題点まで考えているとはとても思えないが、医学部医学化では就職後の職場のことまで考えて、このような差別を行っているとすれば、大学としての強い社会的責任意識を感じ、非難する側に無責任さというか、筋違いなものを感じる。
(東京医大入試 明らかな女性差別だ(朝日社説:2018.8.3))

朝日新聞 社説:「医学部の入試 情報公開で再発防止を