五輪と酷暑 大胆発想で対策を練れ

Last-modified: Sun, 29 Sep 2019 22:56:39 JST (1673d)
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(2019.9.23)
 近年の夏季五輪は、巨額のテレビ放映権料を負担する放送局というか、ここでも、欧米のわがままがまかり通って7、8月の開催が義務付けられているようだ。 1964年に初めて欧米以外で開催されて、ようやく世界のオリンピックとしての扉が開けられたが、欧米の意向を無視して開催できない慣習はそろそろ改めてほしいものだ。
(五輪招致疑惑 竹田会長の責任は重い(2019.1.17))
 日本も、全国高等学校野球選手権記念大会などはそろそろ抜本的に見直してほしい。

 できれば、2020東京五輪(オリンピック・パラリンピック)でこの縛りを取り払ってほしかったが、今更そんなことを言っても始まらないので、極暑対策を取るしかない。 まず考えられる極暑対策としては、欧米が許すのかどうかは知らないが、昼間を移動時間帯や観光時間帯として、五輪開催を完全に中止して、朝の部と夜の部の2部構成にすることだ。

 次に、屋内外に限らず、可能な限り冷房対策を取ることだ。
 水分等補給については、テロ抑止の観点からのペットボトル飲料の会場持ち込み禁止は譲るわけにいかないので、大量の安価な認可自販機を点在させるなどして対策することぐらいしか思いつかない。
 極暑対策のためとはいえ、テロ抑止を緩めるべきではない。

 その他、個々人の熱中症対策の必要性の広報と熱中症対応医療部隊の編制が必要となる。
 日本人五輪選手団としては、良くない考えかもしれないが、高温多湿環境は、日本選手有利との前向きな発想で頑張ってもらいたい。

朝日新聞 社説:「五輪と酷暑 大胆発想で対策を練れ