原発被害からの復興 福島の「いま」と向き合う

Last-modified: Tue, 12 Mar 2019 22:28:14 JST (1889d)
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(2019.3.10)
 東日本大震災と東京電力福島第一原発の事故から8年が経過しているが、福島県で今も、人々の心に影を落としているのは、放射能をめぐる「風評」と「風化」の問題だ。 特別な科学的根拠もなしに、原発周辺での住民の帰還が進まないことや福島産の食品などの購入をためらう人が、いまだに多くいるそうだ。

 風評被害の発端は、当時の民主党政権やマスメディアに乗っかっていた知識人たちだと思うが、その人たちがそれぞれののやり方で終了宣言なり、自らの非を認めるなりしていただければ良いと考えるが、なぜか、彼らはいまだに「風評」を垂れ流し続けたり、他人事のように鳴りを潜めたりしている。

 福島原発事故での風評被害の最大の被害者は、福島の方々だが、その他に、東京電力などの電力会社、および原子力発電メーカーがあり、二次被害者として、北海道でのブラックアウト被害者や日本各地での節電要請を受けた企業や家庭などがあることを忘れてはいけない。
 科学的根拠のある問題の対応策は努力によって打つことができるが、科学的根拠のないものへの対応は非常に難しい。
(原発輸出 失敗認め戦略の転換を(2019.1.19))

朝日新聞 社説:「原発被害からの復興 福島の「いま」と向き合う