原発輸出 失敗認め戦略の転換を

Last-modified: Mon, 21 Jan 2019 01:06:54 JST (1941d)
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(2019.1.19)
 採算がとれずリスクが大きいという経営判断で、日立製作所が、英国で進めてきた原発建設計画の凍結を決め、三菱重工業も、トルコでの計画から撤退する見通しとなっているそうだ。 政権と企業が二人三脚で取り組んだとはいえ、自国で支持されていない原発の輸出を素直に受け入れる国があるとも思えない。

 再生可能エネルギーの開発は進める必要があるとは言え、原発を補完するものではないにも関わらず原発稼働反対を訴える国民世論に納得してもらう方を、まずは優先すべきだ。 再生可能エネルギーかどうかは別として、化石燃料とは別に安定的な発電技術を早期に開発しないと、外国人労働者が増えたとしてもこれ以上の国民総生産の向上は見込めない。

 原発開発に関しては、「あつものに懲りてなますを吹く」ように、ただ反対するというのではなく、日本国土では無理だというなら海上とか無人島に設置するなども視野に入れ、安全対策、事故対応や保険設定など、多方面から検討して自国導入し、それから改めて原発輸出を検討すべきだ。
(福島第二廃炉 東電は責任まっとうを(2018.6.15))

朝日新聞 社説:「原発輸出 失敗認め戦略の転換を