女性医師 働く環境の整備を急げ

Last-modified: Fri, 21 Dec 2018 13:47:00 JST (1971d)
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(2018.9.9)
 東京医科大が入試の際、得点調整をして女性を合格しにくくしていたことが判明して、背景にあった出産や育児で現場を離れるケースが多いなどの女性医師を取りまく環境の見直しが社会の課題に浮上して、1カ月余。 女性がというか、女性も働きやすい医師の職場環境を構築する必要に迫られている。

 医師業務のうち他の医療スタッフに任せられるものは任せるよう検討することも重要ではあるが、医師だけでなく、医療スタッフ全体が足りない現状では十分な解決策とは言えない。 医師を含めた医療スタッフの増員も大事だが、誰が医療活動をしても変わらないという質を無視した健康保険の点数制度にも問題がある。

 質の高い医師とそうでない医師との差別化や総合病院と個人クリニックなどのそれぞれの差別化や医師の努力が報われるような仕組みにする必要がある。 数だけそろえればよいとか、さも学校の試験の成績さえよければ優秀な医師であるかのような扱いには疑問を感じる。 試験の成績では、医師になってほしくない者を選別することはできるが、優秀な医師を選別することはできない。
(東京医大入試 明らかな女性差別だ(2018.8.3))

朝日新聞 社説:「女性医師 働く環境の整備を急げ