安倍新体制 「挑戦」課題を見誤るな

Last-modified: Thu, 12 Sep 2019 22:48:58 JST (1690d)
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(2019.9.12)
 安倍首相が、「安定と挑戦」を掲げ、夏の参院選を受けた内閣改造と自民党役員人事を行ったそうだ。 組閣は、政治信条の近い議員が中心になるのは理解できることだが、仮にその基準が単なる当選回数だったり、イエスマンだったりするのでは困る。

 アベノミクスなどで華々しくスタートした安倍政権も、7年近い長期政権となっているが、消費増税を二度実施しただけで、発足当初から宣言していた、デフレ脱却、憲法改正、弾道ミサイルや拉致などの北朝鮮問題解決、北方領土問題や日ロ平和条約などのロシア問題解決などに対して、何一つ解決はおろか目に見えた進展を全く見せていない。

 外交の安倍か、経済の安倍かは知らないが、そろそろ、何か安倍政権の成果を見せていただかないと、日本の停滞が長期化するばかりだ。 政権は長ければよいというものではないし、何もできない政権であれば短いほうがよい。 少しでも政権の良い爪痕を遺せるよう、安倍政権に最後の期待をしたい。
(日ロ条約交渉 長期的視座で出直しを)

朝日新聞 社説:「安倍新体制 「挑戦」課題を見誤るな