日産社長辞任 今度こそ経営刷新を

Last-modified: Thu, 12 Sep 2019 20:34:44 JST (1690d)
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(2019.9.11)
 いろいろと問題が発生している日産自動車(日産)の西川社長兼CEOが、辞任することになったそうだ。 ゴーン前会長が逮捕される直前まで中枢で支えた人物が、明確な自己批判や検証もなしに体制転換を主導することには無理があることもあったようだ。

 社長という地位にありながら、ゴーン氏の不正に気付かなかったのか、気付いていても不正を正せなかったのかは知らないが、どちらにしても法律的な問題はさておき、マネジメント能力の不足は否定できないだろう。 もともと、ゴーン氏が社長になる前の日産の経営陣では改革ができないため、外国に頼らなければならなかったことを考えると、元の木阿弥というところか。 ルノー問題が発生している分だけ、問題がより拡散してきているのかもしれない。

 ゴーン氏が一流の経営者であることは認めるとしても、日産の三流経営陣と比較して際立ったというだけで、ゴーン氏が果たして超一流の経営者だったかどうかは疑わしいと考えている。 かって「企業は一流、政治は三流」と言った人がいたようだが、日産の技術者は一流かもしれないが、少なくとも経営者は三流のようだ。

 サッカーの日本代表監督も最近は日本人が選出されるようになったようだが、EUなど外国から連れてくれば、少々の問題点があっても許されるという安易な考えがなかったのかどうかを考えてほしい。 日産内部に一流の経営者がいればそれでよいのだが、いないようなら社外からでも日本人経営者を探してきてほしいものだ。 日産はグローバル企業なので、日本人以外から社長を選んでもよいのかもしれないが、外国の企業の傘下に入るのであれば、企業名として「日」を使わないでほしいと思うのだが。
(日産企業統治 組織を整えるだけでは)

朝日新聞 社説:「日産社長辞任 今度こそ経営刷新を