皇位継承儀式 「女性排除」の時代錯誤

Last-modified: Fri, 25 Jan 2019 22:41:19 JST (1935d)
Top > 皇位継承儀式 「女性排除」の時代錯誤
(2019.1.23)
 天皇の代替わりに伴う式典のあり方を検討している政府が、皇位のしるしとされる神器を新天皇に引き継ぐ「剣璽等承継の儀」などについて正式に概要を決めたそうだが、一部に、宗教的色彩の濃い儀式が、政教分離を定める憲法の下、国事行為として行われて良いのか、男女差別をするなど社会常識と乖離・逆行するような進め方に疑問が投げかけられたリしているそうだ。

 憲法と合わないというのであれば、憲法を変えれば良いと思うのだが、それを言う人に限って、改憲反対を謳ったりするようなので、もしそうであれば、天皇の代替わりに伴う式典を国事行為としてしなければよい。 天皇家の存在そのものが宗教的存在なので、天皇陛下に関わる憲法に明示されていること以外は、すべて天皇家の個人的行為として捉えた方がスッキリする。 その後、天皇家の行事などに首相などが出席した場合に、個人としての出席か、公人としての出席かなどと質問されるかもしれないが、そこは適当に流せば良いのでは。

 一般的に宗教行為には不合理に見えるものが散見されるので、時代に応じてどこまで前例を踏襲するかの議論は必要だが、社会常識やグローバリズムに合わせる必要はまったくない。

 牛車や馬車で移動していたものを自動車に切り替えるとか、和服で参列していたものを洋服でも可とするとか、目が悪くても眼鏡をかけていなかったが、眼鏡をかけて参加しても良くするとかというような技術の進歩に追随して変わってくることはあるが、古代のころから男性も女性もいただろうから、時代によって男女の関係などが変わることは考えにくく、少なくとも、憲法や社会常識に縛られるものではない。
(大嘗祭 異例の発言機に考える)

朝日新聞 社説:「皇位継承儀式 「女性排除」の時代錯誤