自民党大会 いつまで「安倍一色」か

Last-modified: Mon, 11 Feb 2019 23:07:58 JST (1919d)
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(2019.2.11)
 春の統一地方選、夏の参院選が12年に1度重なる亥年選挙の年だが、昨秋の総裁選で安倍首相が3選を決めてから初めて開かれた自民党大会の演説で、首相は両選挙を勝ち抜く決意を強調したそうだ。

 昨年の党大会のときに問題になっていた、森友学園をめぐる財務省の公文書改竄や、国有地の大幅値引きについては、一向に解明されないままであり、憲法改正についても、自衛隊明記に引き続き意欲をみせたりしているが、未だに改正される見通しは見えない。

 自由民主党の派閥はまだ生き延びているようだが、現実には派閥とは名ばかりで、各派閥の長も小選挙区制の元では、総裁の下に連なるしかなく、安倍総裁自身にも問題があるだろうが、問題の主な原因は選挙区制にある。

 今のところ、自民党以外に期待できる党がない現状、自民党内での派閥間での切磋琢磨を期待するしかなく、安倍総裁の最後の仕事として、中選挙区制に戻してもらいたいものだ。
(政治改革30年の先に 権力のありかを問い直す(2019.1.1))

朝日新聞 社説:「自民党大会 いつまで「安倍一色」か