英の離脱延期 根本的な方針転換を

Last-modified: Mon, 01 Apr 2019 22:00:31 JST (1869d)
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(2019.3.23)
 2年前の2017年3月29日に欧州連合(EU)からの離脱を宣言したが、2019年3月29日の期限を4月12日に延期することを英側が申し入れ、EUに了承されたそうだ。

 メイ首相の協定案に従うわけでもなく、代替案を提示できるわけでもない議会は無責任というか、どこかの議会と代り映えせず、これが議会制民主主義の限界かと思ってしまう。

 離脱に関して、改めて国民投票を行うことは選択肢の一つだとは思うが、政権与党なり野党が、明確な意見を持ち、その賛否を問うのであれば良いが、議会がどうすれば良いか決断できないから国民に丸投げするというのではあまりにも無責任だ。 離脱するにせよ、しないにせよ、険しい道が待っているだろうが、目先の厳しさに負けて、問題点の先送りはすべきでない。
(英のEU離脱 迷走を脱し現実直視を)

 英国は、議会制民主主義の先進国だと思っているが、国の重要な岐路に立つと、女性首相に国の命運をゆだねるというのは、何ともすっきりしない。

朝日新聞 社説:「英の離脱延期 根本的な方針転換を